シルバーウィークの後半2日間、国立にある「発芽レイキアカデミー」主催の「内なる美徳を呼び起こすワークショップ」に参加してきました。
カナダ発祥の人格教育プロジェクト「ヴァーチューズ・プロジェクト」を学ぶ二日間。ファシリテーターは今年フィンドホーンの体験週間にご参加頂いた矢尾ご夫妻と彼らのチームメンバーの水越由紀さん。穏やかさと情熱を携える3人のファシリテーターさんに守られて、安心感を得ながら学ぶ時間でした。
フィンドホーンに行く前から少しずつお話は伺っていて一度受けてみようと思っていたらタイミングがやってきました。
アウトプットが多かったここしばらく、何かを学びにいけることはそれだけで贈り物の時間。しかも、それが地元でできちゃうというのが嬉しい。
ヴァーチューズプロジェクトは若い世代や家族間で増していく暴力をどうにかできないかと、考えた一組の夫婦とその弟の3人が始めたプロジェクト。
心理療法家と世界の聖典に精通した臨床小児心理学者とウォルトディズニー社のディレクターという絶妙なバランスが取れた知恵と経験によって生み出されたプログラム。フィンドホーン同様、3人というキーナンバーとスピリチュアル × 知性 × 行動実行力それに「アート」が加わるあたりが、本質を伝える「何か」を生み出す普遍の法則なのかも。
シンプルに、あらゆる人々や事象に「最善」を引き出し合い、認め合うということがこのプロジェクトの骨子。
そして、人格を大きな視点で捉えるということが加わり多層なレベルでの成長をうながすもの。
本質的な「在り方」を学び、日々自分自身そのものや家族、そして社会とのコミュニケーションを快適なものにし、生きることを勇気づけるために体系化された「戦略=方法論と在り方」はわかりやすいし、汎用性があるもの。その5つの戦略を体験して学ぶのが今回のワークショップの主旨でした。
ワークショップはとてもリズミカルに、スムーズなフローの中で進み、気がつくと「美徳」のエッセンスに溢れた場が出来上がり、なんともいえない満足感に溢れていきました。
ついつい、自分に厳しくなり、要らぬ判断を下し、なぜか自らの自己評価を下げてしまう。そしてそのまま、目の前にいる人にも同じことをしていたり・・・なんてことはとてもなじんだコミュニケーション。
改めて、見直してみると、これまで自分の中で当たり前に反芻されてきたいろんな言葉は一体私を勇気づけてきてくれたのかと思う。それはシンプルに支配にあっただけだったのだと改めて気づきます。自他の「善きもの」を育てない言葉は手放してもいいものなのだと思う。これは無責任だとか、逃げるということとは違い、逆に意識的に生きる在り方となる。
トランスフォーメーションゲームでも何度と無く、この「言霊」の整理整頓と統合をしてきたけれど、このヴァーチューズの方法論はそれを日々の生活の中で練習する具体的なやり方を教えてくれるものだなと思いました。
気づいた先の実践法。
やることは具体的な行動に対して、そこにある「美徳=よきもの」を承認するということ。
聞くときは自身のバウンダリーを持った上で相手に100%向き合うこと。
そして、知るべきはここで定義される52の美徳は全ての人に全てが存在していて、それぞれの美徳のバランスによって全てが表現されているということ。
繰り返し、このワークショップの中でお互いを承認し合う中で、私は本当はもっともっと相手の善きものを見つけ、それを素直に表現したいのだなと思った。「本音をいう」とか「ぶっちゃけ」という時、なんとなくそれはネガティブなことを意味することが多いけれど、更にもっと奥底には、実は相手や自分の「善きもの」をちゃんと受け止めて、それをその人そのものにも伝えたいという本音があるのだと思う。
生きている間に否応無しに様々な辛い経験によって身に付けた「傷つかない」ための防衛術はその素直な本音を表現することを制限してしまう。
改めて、日々の生活の中で自分が無意識にしているやり取りを思うにつけ、そんな防衛的なコミュニケーションに満ちているなあと思いました。照れくささも含めて。でも、その延長線上に、日本を始め、世界のあらゆるところで存在する暴力的なコミュニケーションがあるのだと思う。
となると、照れくさいとか、面倒くさいとか言ってられないなと。
この方法論の可能性をムクムクと湧き上がる様に感じ、まずは自分の生活の中での実践と、そして私が行うトランスフォーメーションゲームやダンスワークのファシリテーションやフラメンコのレッスンにも応用していけるように思う。
そんなことをイメージしていたら、ハートが潤ってきた。
この「喜び」の美徳とともに、まずは今日一日生きてみよう。
「喜び」(ヴァーチューズ・カードより)
喜びに満ちているということは、心の中にやすらぎと幸せがあるということです。毎日、もたらされる贈り物に感謝することです。喜びの心がないと、楽しいことが終わると幸せも終わってしまいます。喜びは困難をを切り抜ける力になってくれます。悲しみを感じていときでも、喜びに満ちた心があれば大丈夫です。喜びは私たちに空を飛ぶための翼を与えてくれます。
日本でのヴァーチューズプロジェクトの運営は「特定非営利活動法人 ヴァーチューズ・プロジェクト・ジャパン」が母体。
詳細こちら⇒ http://www.virtues-project-japan.com/vpj/index.html