5/5から5/10まで神楽坂に長いこと佇むAYUMI Galleryにて古代文字アートを共に楽しむ仲間、天遊組と主宰の天遊さんとの小さい作品を中心にした展覧会「楽」展を開催した。
天遊組としては久々の小品展であり、ここ神楽坂での開催は初めてで、初日オープンするまではそこはかとなく緊張感で寝付けなかったりもした。
しかし、そんな心配は初日から不要となり、おかげさまで人が人を呼び、新しい出会いに満ちた時間となった。これまでの天遊組の繋がりで来られた方の中にはこの場所や、ここの主とのご縁がある方々もあったりしてシンクロも毎日よく出くわしたり。
何がともあれ、古代文字の面白さの波紋が広がった実感がある。
わたし自身の作品づくりは、ホントに手探りで、漠然とイメージしたものを形にすることの楽しさと同時に、ちょっと思考が先行すると面白くない作品になってしまうその危ういバランスに唸ることもあった。
フラメンコで舞台で踊ることと全く同じ心のプロセス。
これは、何かを表現したりイメージを形にしていくことにおいてはいつでも出くわすハードルなのかもしれない。
何れにしても、「空間の質と大きさ」以外の制約はなく、マテリアルも、表現方法についても自由という中で、やってみようと思ったことはやることができ、だいぶ遊べたことで、わたしの中の古代文字との親密さが増したように思う。
文字の物語の紐解きは、私たちの今に通じる大事な道しるべを見つける旅でもあると改めて。その物語が見えてくると、文字に息吹が宿る。記号化された漢字や文字が生き始める。
わたしの呼吸が筆を通してその躍動感を伝えられるか。
これからも、その試みが続いていく。
みんなで片付けて、また空っぽになったギャラリーの空間の中で、脱力感とここで過ごした時間が響いてた。
一つ、また祭りが終わった。
そして、次へ。
京都の祇園祭りをテーマにした作品づくりと秋の展覧会に向けて、翌日から始動。
天遊組の10年目。
悠々と駆け抜けてゆきたい。