私のヘミシンク体験〜半身離脱と亡父とのコミュニケーション〜

投稿者: | 2018-03-29

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私がヘミシンクを知ったのは、2006年頃。

いつでもこの手の情報は母から伝えられ、ヘミシンクもそのルートで知りました。
母は好奇心に任せ、次々とセミナーを受け、ワクワクしているのを横目に、いつものごとく一歩引きながら見ていた私でした。

母が、ヘミシンクの本拠地であるアメリカのモンロー研究所でのセミナーに参加していた時、不思議なことが私の身体に起きました。

母の滞在が終盤になった頃のある晩に、布団で寝ているといきなり、まるで洗濯機に放り込まれたかの様にガタガタと身体が振動を起こし、「何これ!!」と思った瞬間に「ふわっ」と上半身が起き上がりました。

目の前には自分が寝ている部屋のベランダが目に入り「起きた」と思ったと同時に、上半身が布団に寝ていることにも気づいていました。腰から下はそのまま。「半身離脱」をしていると気づいた瞬間、怖くなり、すっと寝ている身体に戻りました。

翌朝、起きた時にもの凄い倦怠感と筋肉痛を感じ、あれは夢ではなかったと実感。

その時、何かとてももったいなかった!と思ったのです。

また次に起きた時に怖がらず、何かちゃんと体験したいと思い、母の帰国を待ちいろいろと話を聞きながら、面白いシンクロが色々起きていたことに2人で唖然としました。

このことですっかりヘミシンクに興味を持った矢先、私の父が他界。

私は亡き父とは事情があり、3年間会うことが無く、私が海外で過ごしている時に心筋梗塞を起こし、10日後に旅立ちました。なんとか、お通夜には間に合い、棺に納まったその姿にお別れはできたものの死に目にも会えず、3年のブランクがあったまま、お別れとなりました。

当時はわたし自身、東京で会社員として働き、自立していたこともあり、特に心配をかけていた訳では無かったとはいえ、やはり、死に目に会えなかった、しかも3年も会うことも無いまま逝ってしまったことがとても悔やまれていました。

とっさにヘミシンクを思い出し、このツールを使えば、どんな想いで父がこの世を去ったのか、何か私に伝えることがあるならそれを聞きたいという気持ちで、トレーナーのTAIさんを紹介され、阿蘇での二泊三日のセミナーに二回、その後は東京での単発セミナーなどに参加しました。

いきなり、父に会いに行ける訳ではなく、先ず最初にヘミシンクの構造的なこと、そして、安全にこのワークを受ける為の準備について学んでゆき、丁寧にいくつもの層になっている意識の世界を順々に体験していきます。

バイロケーション=ここ(物質界)にいながらあちら(非物質界)に在る。

この状態をしっかりと体験していきます。

TAIさんの、元気で明るく、そしてすっきりとした在り方が、一見この怪しげなワークをとても健康的なエネルギーと共に進めてくださり、変な抵抗感も無くスムーズに進むことができました。

わたし自身のガイドとの出会い、離れた場所を観に行ったり、あちらの世界との間となる川岸に、向こうの人達と待合せをする「カフェ」を創造したりととても楽しいプロセスを体験した後、いよいよ父と再会するワークへ。

ドキドキしながら、必要なプロセスを経てそのカフェに向かうと、風景は変わり、広い牧草地に寝っころがってニコニコとこちらを見ている父が現れました。

「久しぶり!元気?(亡くなった人に聞くのもなんですが。。。苦笑)」

と話しかけるものの、ニコニコしているだけで何も語ってくれず。

でも、若々しくなった父の笑顔に出会えたのはとても嬉しい体験でした。

その後、二回目のセミナーで再会したときは「誰かいい人はいないのか?」と、私の行く末を心配する父が現れました。他にも、コミュニケーションがあったと思いますが、今はもう忘れてしまいました。

それから、数年、なかなか阿蘇まで行く時間が取れず間が空いた後、TAIさんが東京での単発セミナーを開催してくださり、久しぶりにヘミシンクを受けました。

いつもの準備を経て、父を探しに行き、見つけた父はトランクを持って、電車のプラットホームに二列に並ぶ人影の一番後ろにいました。私に気づいて、こちらに歩いてきて、とても満ち足りた顔でゆっくりと私に話しかけて来ました。

「俺は、これからいくところを見つけたから。お前も元気でな。ありがとう。」

そう言い終わると、すっとその列に戻り、消えていきました。

いつでも、一方的なメッセージだったし、どんな想いでこの世を去ったのか、なにか家族にメッセージはないのか、と思いながら続けて来た父とのコンタクトでしたが、この最後のメッセージを聞いて、一区切りとなんだと理解しました。これ以上、追いかけてはならないと。

すっと、自分のほほを涙がこぼれた感覚と共に、こちらに戻る指示があり目覚めました。

わずかなコンタクトだったとはいえ、それまで心の中にこびりついていた「悔やまれる想い」が洗い流され、ようやく父の死を受け入れられた体験となりました。

そして、父が行きたいところを見つけ、そこに改めて旅立ったということが嬉しく感じました。それが、もう一度、この物質界の新たな命として誕生しているのか、もしくは、非物質界の何かその先の世界に向かったのかはわかりません。

何がどこまで事実、真実なのか、正直わからないけれど、今こうしてこの世に肉体を持ち、ひとりの人間として生きているわたし自身のこの人生の時間が一つリセットされ、前を向いていく体験となったことは間違い在りません。

先日、原レオンさんのリーディングで、再び父が向こうからやって来て、「よくやっているね。」と褒めてくれたことで、別れもまた永久のものではなく、こうして必要在れば向こうからもこちらからも連絡が取れるということも体験。肉体を離れてもその人の魂は存在し続けていることを、今改めて理解し始めています。

以後、折りに触れ、ヘミシンクは私の中の「問いかけ」ツールの一つとなっています。
父だけでなく、私のガイドに会いに行き、今気になっていることについて問いかけてみたり。時には、ただただリラックスの為にCDを聞いてみたり。

ヘミシンクは誰かにリーディングをしてもらう訳ではなく、自らの体験として、今こうして肉体をもって生きるこの人生が、肉体の死をもって終わるとしても、その先があるということを体験し、理解することができる優れたツール。そして、それは、今のこの有限の肉体での人生を逃げ出すことなく、全うしていくことを勇気づけてくれるものだと思います。