いよいよ新しい時代、「令和」が始まりました。
平成になる時は昭和天皇のご逝去というきっかけで、
唐突に昭和が終わった感じがして、ぽかんとしていた気がします。
今回は完了と始まりがしっかり感じられ、
全体に新しい時代を歓迎する気分がありますね。
季節も新しい苗を田に植える時期。
発芽した苗の成長のエネルギーを
大地に降ろして育てていくタイミング。
今年の田植えは気持ちも新たに出来そうです。
『ちょっとやってみようか!』
と夫婦で、あるグループのお米づくりプロジェクトに
参加してから6年目。
「田んぼでピースメイキング」と題して我々が引き継いで
4年目の田んぼ。
今年も稼働します。
田んぼは内房のほぼ先端、
千葉県館山市の安房浜田という
古くから稲作が行われている地域。
内房の海からのミネラル一杯の風が吹き抜けます。
鎮守の森の奥には広葉樹の深い里山が広がり
その森の落ち葉の栄養がたっぷり溶け込んだ水が
豊かにため池から田んぼへと流れてきます。
土は粘土質で柔らかく、
7年以上無農薬無肥料でお米が栽培されています。
広さは七畝。約700平方メートル程度です。
自宅で塩水選別をし、ぷりっとした鳩胸の種を一粒ずつ蒔き、
民間稲作研究所の稲葉光國先生のチームにご協力戴き、
「五葉の苗」になるまで見守り、育てていただいています。
その高さは15cm以上。
通常の慣行栽培の場合は機械を使うために
三葉程度で10cm程度の苗を
三束ずつくらい植えていく必要がありますが
私達は「稲」のポテンシャルを最大限に活かし、また、病気に強い株を育てるために「五葉」まで成長した苗を一本ずつ、手で植えていきます。
「苗半作」というように、苗がお米づくりの半分を締めるといいます。
本当にその通りで、我々の田んぼの稲や苗が病気にならず
タニシやザリガニに食べられもせず
秋まで成長し続け、お米の実りを
戴けるのはこの苗の健やかさ、たくましさにあると思います。
一本植えの苗が携えている知恵にはいつも感動を覚えます。
ちょんと、田に置かれた苗はスーッと地中深くに根っこを伸ばし
大地の栄養をどんどん吸収していきます。
すべての茎と葉に太陽の光を受けて光合成できるよう
螺旋を描くように広げながら分蘖を繰り返して
40本近くまで増えていく株もある程。
そして大きく育った稲は自分を支え、そして仲間とネットワークを
結ぶかのように水平に根っこを張っていきます。
ぎっしりと繁茂し、つながりあった稲達の田んぼの時間は
静かで、余計なことをしてはならないと感じるくらい迫力があります。
受粉も虫達に頼ること無く自家受粉で実りをもたらせます。
私は稲の成長とその在り方の知恵にいつも感動を覚えざるを得ません。
人としても自立しながらコミュニティとして
繋がる心の豊かさをも育ててくれるように感じます。
そして、田んぼでの作業は
太陽の光、海からの風からのミネラル、里山の栄養を皮膚から受け取り
私達自身も光合成しているような時間だなと思います。
私達が作っている田んぼは「農業」とは呼べません。
目的が「生業」や「安定供給できる収穫量」ではないからです。
私達は「農」というプロセスの中で
人として自然界と何か共に創り、そしていのちの循環を感じ
それを身体に染み込ませていく「場」としてお米を育てています。
今年もその「場」をオープンにみなさんに開いています。
ご興味がありましたら是非ご一緒に^^
〜田んぼでピースメイキング*令和元年〜
【日程】令和元年5月25日(土)〜27日(月)
*時間は大体10時頃〜16時あたり
*24日(金)は最初に田植えの準備となりますので午後後半に田植え始めとなると思います。
*日帰りも泊まりの可能。宿泊先はご紹介します。
【場所】千葉県館山市安房浜田地区(詳細はお越しの方にご案内します。)
*東京駅から館山駅経由の「安房浜田」まだ直通高速バスあり。
*新宿バスタからは館山駅まで高速バス、館山駅で路線バスに乗換となります。
時刻表等はこちら参照☞ JRバス「なのはな号」
【ご準備戴くもの】
*田植え用の履物(田植え用の長靴、地下足袋、厚手の靴下など)
*作業着(どろんこになってもいいもの)
*帽子(できたら首の後ろがカバーされるもの)
*サングラス(必要な方)と日焼け止め
*お昼ご飯(ご飯はこちらで炊きます。)
*飲み物
*着替え,タオル(作業用とお風呂用)
【参加費】2000円
ご参加頂いた方には心ばかりですが秋の新米をお分けします〜。
その量はここから半年のわたしたちと田んぼとの対話で決まります^^
【お問合せ】
こちらのフォームで「田植え参加希望」とご記入の上送信してください。
参加したい日程も必ずお書き添え下さい。よろしくお願いいたします。
お問い合わせフォーム