昨年の今日、16年余りパーソナルアシスタントとして勤めた会社を退職しました。
思えば、仕事自体、そして同僚、ボス、そしてその職場環境とどれをとってもとても
恵まれた時間でした。日々の業務の中で多少の愚痴や米国にある親会社の現場無視の
方針などに憤り等ももちろんありましたが、シアワセな時間だったなと改めて実感
します。
そんなシアワセな時間であっても、終わりは来るもの。会社の環境や私自身の人生の
節目、個人的な事情等で「今だ」という瞬間が訪れたのが昨年の7月。以降はとても
自然な形で退職することができました。たくさんの慰労のメッセージと、暖かな応援
と共に卒業させて頂いたことは本当にありがたいことだったと、一年たった今でも
深く感じています。
そして、この一年は思う存分自分のために時間を使おうと決め、行きたいところに行
きやってみたかったことやり、会いたい人にも会いに行きました。あと数年で50歳
となる前に、この時間を得たことはとても貴重だったなと思います。私にとっては後
にも先にもなく、このタイミングだったのでしょう。
このモラトリアム期間、何より嬉しかったことは、20代の時のような焦りも無く足
し算より引き算、右肩上がりより緩やかなスロープで降りていくという感覚。
好奇心が自分の人生のモチベーションであることを確認し、これまでアタマで構築
しようとしてきたことを少しずつ手放せていることです。新しいことを始めるかもし
れないし、始めないかもしれない。希望に満ち満ちている訳でもなければ、絶望や
恐れに支配されている訳でもない、その真ん中あたりにいることの安寧を感じ始めて
います。
人生この先何があるかわかりませんし、学びは生涯続くものでしょう。
でも、全ては自分次第。起きている現象や起こるかもしれないことにも振り回され
ず、今という場にいることを味わいながら生きてゆきたいと思います。
ブログもそんな訳で再開しはじめます。
一つの区切りとして、宣言。