ホームケアの一日

投稿者: | 2014-12-01

 

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退職モラトリアムの期間、日々自分の中の衝動に可能な限り身を任せてみようという試み(笑)をしていました。一日の中でもサマザマな衝動が起きます。朝起きた瞬間からそれが起こり(夢を観る時は寝ている間でも起きているのでしょう。。。)生活のルーティーンの中を無意識に動きながらもそれが起き続けています。ふと、目についたことから始めて、その連鎖で一日が連なっていく。

既に組み込まれた「予定」が無い限り、その衝動が次の衝動を呼び、それに任せられるスペースがあるということはとても心地よく、クリエイティブな時間となります。しかし、その衝動もある程度表現されると、ポットの最後の一滴が落ちるかの様にふと、止る時がやってきます。すると、そこはかとない不安感や焦るが忍び込んでくる。大抵はこういう時に、私はやたらフラメンコの練習を入れてみたり、人と会う約束を入れたり、様々なイベントを組み立てたりして忙しくするのが常。あっという間に、せっかくの「無」の時間を埋めてしまうのです。

昨日はそんな「無」がやってきた朝でした。

タイミングよく二転三転した予定が無くなり目の前にスペースが広がりました。

お天気もよく、なんだかワクワクしてくる感覚。アタマの片隅で「練習しなくちゃ」と思いつつ、身体はスタジオの予約を取る前に洗濯機へ。そこからは、次々目につく家の中やエクステリアの「気になっていたこと」をポンポンとリズムよくやっていき、最後はこれまで困り果て居ていたミントの茂みにハサミを入れ、そのミントで初めて「ミントペースト」が出来上がりました。夕食は早速そのミントペースとでサラダやお魚につけて美味しく戴きました。料理好きの相方もこのペーストに感動し、家庭平和にも大変貢献(苦笑)一日、ホームケアを楽しくクリエイティブに出来た夜はとても充実感に満ちた気持ちで休むことができました。私は実は家事が好きなんだな(笑)

自称「回遊魚」の私ですが、どこかでその「無」の時間に身を任せられない状態だったのかなと思います。もちろん、仕事をこれから構築していこうと思う今、焦りが無いかと言えば嘘になりますが、時に、こういうスペースを持つことが「ねばならない」動機から「直感」や「好奇心」、「ワクワク」といった動機に転換出来るミソなんだなと。そう、仕事もこの動機から発するものでありたいと。

フィンドホーンでは、「ホームケア」はみんなが実際に長期的、短期的に住む「ホーム=家」をケアすると同時に、一人一人の魂が宿る「ホーム=ハート」のケアと言われています。そして、それはトランスフォーメーション(変容)のプロセスと。実際、掃除や庭仕事をしている時にとても深い気づきがやって来たりもします。はっと、答えが見つかったり、あるいはクリエイティブなアイデアが浮かんで来たり。(ミントペーストはその賜物でした^^)

「直感」に従って生きること、あるいは内なる自分の声を聞くことはこうした日々の営みの中に常にヒントがあるのだということを体感した一日でした。

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