トランスフォーメーション*ダイアリー 〜アドヴァンストレーニング〜

投稿者: | 2016-08-07

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贅沢な時間

今回は体験週間と同じ週に、たまたま企画されていた、トランスフォーメーションゲームファシリテーターのアドバンストレーニングに参加。

今年はトランスフォーメーションゲームが誕生して40周年。その祝福イベントとしてこの前の週に「プラネタリーゲーム」という大掛かりなプロジェクトが行われた。私自身は参加は叶わなかったけれど、ダイナミックなエネルギーが働くそのプロセスに参加したファシリテーター仲間が深い感動のエネルギーと共にトレーニングに参加されていて、その余韻をちょっと感じることができた。

そんな特別な一週間の後、トランスフォーメショーンゲームを生み、育てて来た方々が皆集合していたこともあり、このトレーニングもトレーナーがエンジェルカードを作った JoyとKathy、そしてプロセスワーク(自然発生的な身体のポーズや動きを捉えて、その動きをプロセスしていくことで、ことの本質を見つめていくワーク)の達人 Mary  の3人。Mary以外の二人は現在アメリカに住んでいるので、この3人が勢揃いしたトレーニングを受けられるのは正にギフト!感謝この上ない時間だった。

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左からKathy, Mary, Joy, Our lovely trainers!

アドバンストレーニングのアドバンスたる所以は「Deepen connection with Game Deva and expand my awareness of inner workings of the Game – ゲームディーバとの繋がりを深め、ゲームを通しての内的な探求の気づきを広げる」- ということ。つまり、ファシリテーターとして、ゲームディーバへの信頼を深め、また自分自身の内的な探求を深めていくということ。

改めて文字にするとわかったようなわからないような意図だけれど、やはりフィンドホーンで生まれたトランスフォーメーションゲームのトレーニング。ゲームそのものがトレーニング。ゲームのプロセスとともにその意図の本質が開かれていく。

早速、Joy、Kathy、Mary がそれぞれスーパーバイザーとなり3つのグループに分かれてファシリテーターとプレーヤーを交代しながら、まずひとゲーム。自分にとってゲームディーバと関係を深めること、気づきを広げることという意図がどう働くのかをまず探求していく。 ファシリテーターになって一年余り。積極的にゲームを開催して来た一方で、プレーヤーになることがほとんど無かったのでとても新鮮な時間だった。初めて体験週間を受けたときの、自分自身を許し、受け入れ、解放したときのことがここでまた蘇り、自分でも驚く。 あるがままの自分を受け入れること、それを思い出すことから、私のこのトレーニングは始まった。 「経験」を重ねながら、得られる気づきを体感し、またテクニカルなことを超えて、自分自身の人生のテーマと向き合うことで自分自身がその変容の体験をするというトレーニング。後半はそれをこのグループの中で「公開」で行われていった。 IMG_5821

一つのトレーニングワークでセットバックカード(後退のカード)のプロセスの練習が行われた。

「セットバック」は「傷み」を認識する場。ファシリテーターとしてはそのプレーヤーのとても繊細な部分に触れていくプロセスなので体感をもって知る必要がある。

トレーナーがファシリテーターとなり、我々の代表者がセットバックカードを引いて自分の傷みを分ち合う。いくつかの質問をとおして、ぐっと核心に触れると傷みは涙として溢れる。そして、そこから一歩踏み出すためにプロセスをしていくと、みるみる傷みはパワーに変わっていく。

そして、そこに現れた傷みは自分の中にもあると気づく。

きっかけは固有の体験であってもその根っこを辿っていくと人類に共通した傷みに至ることが多くある。そこに達した時に、その本人だけではなく、その場を共有している私たち、そして、もしかしたらどこか離れた場所でもその傷みが癒され、変容が起きていく。

人の傷みと向き合うことは、恐れ多いと感じることが多いけれど、こういう時にこそ、ゲームディーバが共に働いてくれているのだと。「私」という個人ではなく「わたし」という全体性とともに在ることでディーバたちも働きやすくなる。

ついつい、テクニカルな「質問」の仕方や応答の仕方を追いかけたくなるが、3人が3人とも全く違うアプローチ。Joyにおいては「私のファシリテーションを完璧だなんて思わないで。」と、トレーニングの最初にシェアされていた。彼女たちが伝えたいのは「テクニック」ではなく「在り方と態度」、そして「信頼」。

トレーニングの一部始終がそこに行き着く内容だった。

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ゲームディーバと繋がる

トレーニングの終盤、いよいよ改めてゲームディーバと繋がる瞑想が行われた。

段階的にイメージを投げかけられながら最終的にゲームディーバと出逢う。

私は自分達の周りぐるぐると回転して円を描く光の珠としてやってきた。ビュンビュンと高速でまわる光の玉に結界が張られ、目の前にはぼこぼこと光のマグマが湧き上がり最後には柱となってズコーン!と立ち上がった。

お~!これが光の柱か!と思いつつ、ディーバに感謝を伝えると、自分たちはいつでも共に働いているよ、というメッセージ。崇拝するのではなく、共に働いて頂戴ねと。

これまで、どうしてもディーバや見えない存在たちを高いところに据えて拝んでいた私。でも、そういうことではないと体感した。彼らは共に働きたいと考えている。答えを与えようと言うことではなく、一緒に創造しようと。だから、緊張すること無く楽しんで欲しいと。

あ~、なんだかとても解放された気持ち。

そして気がついた。

目の前にいる3人のトレーナーたち。この人たちもまたディーバと同じく、自分たちを崇め奉られることを望んでは居ない。崇め奉るということは、実は私は自分の責任を委ねているということでもある。一人の人としてそこに存在する、先行く人たちへの私の中の距離感が瞬時に変わった。

知恵の在る人、そして経験を重ねて来たということ、そのことへの敬いは変わらないけれど、それは相手に常に完璧さを求め、答えを出してくれるという期待感とは大きく違う。

フィンドホーンのあらゆる関係性もまた、このことに通じるものがあると思う。このコミュニティの実践の中で誕生したこのゲームの根っこにある意識はやはり、すべてものと同じ目線で存在し、お互いに敬いながらも横に繋がっていくこと。ヒエラルキーからの解放。

頭で分かりながらも、体感したことは私にとってとても大きな体験だった。

光の玉であるゲームディーバはいつも私とともに働いてくれている。

あるはずの答えを求めるのではなく、一緒に創造していこう、という呼びかけにはワクワクと胸が躍る。

トランスフォーメーションゲームはやはりただならぬもの。恐れではなく畏れ。プレーヤーの人生にダイレクトに関わっていく時間にこれからも敬意と歓びとともに関わってゆけたらと思いを新たにした。

ゲームディーバへの友情と感謝を込めて。

トランスフォーメーションゲームのご案内ページ IMG_5822 2