入籍した日のこと

投稿者: | 2016-11-11

昨年の今日、私たち夫婦は入籍しました。出会って20年、共に暮らし始めて3年。夫50歳、妻48歳。お互いに人生の後半を迎える入口に立つ時に夫婦として再出発しました。

たった一年とは思えない程の時間が流れ、今日もお互いがここに在ることに感謝する朝です。

入籍を終え、溢れてきた想いを書き留めていました。

一年経って読み返し、また気持ちを新たに。

『入籍した日のこと。』

2015年11月11日。雨が続いた後の晴れた日の朝、いつになく静かな気持ちで、いつもの、朝ごはん。共に生きていくことを言葉でなく感じ合う時間。自然とそんな静けさが生まれる様になったことがハートを温めてくれた。

予め、用意した婚姻届けには私たちのそれぞれの署名と、そして証人となって下さった国立の先輩であり友人である、KさんとMさんの手書きの署名が書かれている。

国立に来て3年、いつの間にか、ここの住人としてこうしてお付き合いが生まれてきた時間だったんだなーと実感。それは、夫が紡いできてくれた輪がそこにあったからこその関係性。

婚姻届けを出し、手際よく世帯合併、年金、健康保険などの手続きがすすむ。

あっという間に広瀬麻奈さんは青木麻奈さんとなり、「わたし」が消えていった。

48年も名乗ってきた名前がかわるというのはとても奇妙な感覚がある。

まったくの別人。

初めましてという気分。

この歳にして結婚するということは、これまでの時間が長いだけに、その時間への執着も多々あるんだと初めて気づく。

広瀬麻奈が紡いできた時間はそんなに悪くなかったなと思う。これまでの活動の中では広瀬麻奈さんも生き続けるけれど、いつしかそれも自然と青木麻奈さんに変わるときがくるのかもしれない。トランジションタイムはあって良しとしよう。

「今日から登録されている実印も無効になります。」世帯主であり、社会的に一人の個人としての証が、ひゅうっと相方のもとに吸収されていく。若いときだったら、逆にとても反発を感じていたかもしれない。自立した人間としてやっぱり夫婦別姓!と。今もそれはいいことだと思うけれど、「家族になる」ということが結婚への私たちの目的なのだからここで相手の氏に入ることは自然だなと思う。

肚も座るというものだ。

私はいつでも世間と逆流しながら成長するらしい。

世界を放浪してからの会社員。独身を満喫してからの結婚。

時間かかる道だけど、自由だと思うことをやってみたからわかる「型」の大切さ。

でも、ここからはまた新しい冒険旅行のようなもの。

自分の想いと興味に正直に生きることには変わり無し。

それが、私たちの結婚への想い。一人じゃできない冒険旅行をこれから始めよう。

お互いに今日一日を大切に。』

Today is a gift! こんな気持ちを持ち続けけてゆきたいと思います。

カテゴリー: Blog